
今なら、インターネットだけれど、昔は、苦労していた。
ラスベガスツァーのログです。
『題名』ラスベガスに到着>I.P
その1.
(9月11日)
関西空港のオープンにともない国際線が廃止になった伊丹空港から、羽田、成田という
順路でロスへ向かう。デルタ航空が遅れに遅れ、5時間も成田の第二出発ロビーで待機
する事態になって、リフレッシュルーム(シャワーとレストルーム)1時間600円也
で延長の1時間毎に200円の追加料金というのも体験できた。
ラスベガスはMGM GRANDという5000室もあるホテルに投宿した。世界一の
規模を誇っている。早速、ニューユークステーキの14オンスに挑戦したが、あえなく
ダウンしてしまった。(14オンスといえば、約400グラム?)
とにかく第1報をと思っていたが、ホテルの部屋から電話をするには、フロントで回線
をオープンしてもらわなければならない。腹も減っている。今回は、ラスベガスに居続
けるので急いでアクセスすることもない。
前のように国際回線は、使用する気はゼロだ。スプリントネット経由のPC−VANで
T.Kさんにメールを送信し、彼に赤穂ネットへ転載してもらう予定だ。初めての試み
で自信はない。
とりあえずの第1報としておこう。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.594】著者 I.P 1994/09/19 08:56:22 1054 byte
《コメント先 No.593 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』スプリントネット経由・・>I.P
その2.
(9月12日)
ラスベガスのスプリントネットAP(2400,1200)に接続してPCVANに
入った。KEN.M(少年)君からメールが届いていた。ROMは問題なくできる。
いよいよ、T.KさんにPC−VANメールで到着第1報を発信したが、文字化けが
激しい。どうやら、シフトJISが原因らしい。
<あっ、今、CNNが伝えているがワシントンのホワイトハウス近くに一人乗りのセ
スナ機が墜落炎上し、パイロットが死亡した模様>
シフトJISが主流だと間違って認識していた。PC−VANの説明を詳細に読むと
それでは文字化けするらしい。しまった。。今までシフトJISしか使用したことが
ない。これをNEC JISに変更するには? いまさら遅い
ホテルは広大なもので、宿泊客でも館内で迷ってしまうほどである。特に1Fのフロ
アーはカジノが主体でレストランも種類が多い。24時間の不夜城である。
今日は、2日目(現地時間9月12日)だ。これから、展示会に出発だ。
時間から時間の間のコマ切れに少しづつMSGを作成しておこう。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.595】著者 I.P 1994/09/19 08:56:59 1088 byte
《コメント先 No.594 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』ホテルへ戻る>I.P
その3.
(9月12日)
MAGIC INTERNATIONALという見本市へ行ってきた。コンベンショ
ンョンセンターで開催されていて本日が最終日。首からぶら下げる入場証を作成して
もらう。来年も効力があるようだ。晴海の見本市会場と似たようなものだ。
昨日は到着したばかりで、気がつかなかったが、私の宿泊しているMGM GRAN
Dというホテルは、本当に大規模だ。もしかすると姫路飾磨のリバーシティSCより
も大きいかも知れない。館内で迷子になりそうだ。
午後2時にテーマパーク前に集合して入場する予定になっているが、それが済むと待
望のフリータイムだ。館内プールで泳ごうと思っている。このラスベガスで5泊もす
るのだから、バクチに熱中すると丸裸になる。同じ裸ならプールのほうが健全だ。
昨日、ラスベガスのスプリントネットAPからPC−VANに接続は成功して、メー
ルやボードは読めたものの、メール送信のアップに失敗している。悔しくて仕方がな
い。で、通信を諦めてしまおうかと考えたが、折角、重たい98NSを持参している
のだから、MSGだけでも作成しておこうと気を取り直した。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.596】著者 I.P 1994/09/19 08:57:30 964 byte
《コメント先 No.595 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』T.Kさんからメール到着>I.P
その4.
(9月12日)
文字化けがあるのでMNPを勧めるとアドバイスを貰うが、原因はシフトJISにあ
るので、手の打ちようがない。でも、メールを読んでおけば、私がまだ健在だという
ことだけは伝わると思う。GOTERMから、ACT(つうしんぐら)に通信ソフト
を切り換えてT.Kさんにメールを発信したが、やはり文字化けが激しい。悩んでし
まう
やはり、MSGを溜めておいて帰国してから一気にアップロードしよう。
実は、サブノートを泥縄式に購入しようかと思っていた。この98NSは、フロッピ
ディスクドライブが壊れていて使いものにならない。頼りは、内蔵ハードディスクと
内蔵モデムだけだ。今回の旅行用にLVというディレクトリーを新しく作っただけと
いう陣容だ。これでも、国際回線で直接、赤穂に接続すればボードに書き込める事は
過去の経験で知っている。だけど、そんなことをすれば、電話代に泣く。
誠に残念だが、諦めなければならない悔しい。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.597】著者 I.P 1994/09/19 08:58:06 1333 byte
《コメント先 No.596 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』カタカナで・・・>I.P
その5.
(9月12日)
MGM GRANDのプールは、気持よく昼寝ができた。砂漠の太陽と時々、吹き抜け
る風を全身で受けながら、プールサイドのビニール製のソファーに腹ばいになって寝て
いた。小1時間は、ウトウトしていただろうか。
スプリントネット経由でローマ字が送信できたということは、7ビットのカタカナでも
成功するかも知れない。プールサイドで寝ながら、そう思いついて、部屋に帰った。
早速、T.Kさんと少年君へPC−VANメールボックスに送信したが、やはり化けた
ようだ。ローマ字の判読しにくいメールばかり、これ以上、送っても迷惑をかけるだけ
だと思う。??
このMGMホテルは、ファミリーを主な対象にしている。テーマパークや、子供向きの
ゲームコーナーがあり、立地も昔のスターダストがあるような中心街から少し(タクシ
ーで8ドルぐらい)離れている。従って賭博場といっても明るい雰囲気だ。
スターダストホテルのディナーショーを目当てに、ダウンタウンへ行ったが満席だ。か
なり前からの予約が必要らしい。明日の夜は、日本で予約したから大丈夫だ。で、夕食
は、スターダストの斜め前にある韓国レストランへ入った。道路を渡って振り向くと、
スターダストホテルのエントランスは、満艦飾の電飾だった。内外装とも見事にリニュ
ーアルしている。道路の両サイドは夕闇が濃くなるにつれて、ケバケバしい様相を示し
てくる。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.598】著者 I.P 1994/09/19 08:59:37 1344 byte
《コメント先 No.597 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』ラスベガスからのアクセスは>I.P
その6.
(9月12日)
PC−VANで、ローマ字のメールを送信しておいたT.Kさんから返信が着信してい
た。こちらから、またアップロード用のローマ字ファイルを準備していたので、テレコ
になる。
それにしても、スプリントネット経由PC−VANというのは簡単なものだ。部屋の回
線をオープンにしてもらうには、VISA等のカードをフロントに提示しなければなら
ないが、部屋の電話が外線にオープンになると(最近では、部屋数が多いホテルは、コ
ンピュータ管理の為そうしている)部屋の電話機から、モジュラーの端末をパソコンの
モデムに接続し、 ATDT9,7375466(ラスベガス SPRINT NET AP)にアク
セスする。CONNECT と表示が出ると、@D<CR>と入力する。次に、TERMINAL=のところで
ただの<CR>とすれば、@ が表示されるので、続いて、C PCVANでPC−VANの世界。
お馴染みの、VANPCNEC02から国内手続きと全く同じ。
PC−VAN当初の説明では、@SET? 0:0,4:255 <CR>が必要だとあるが、必要ないみた
いだ。そのコマンドなしでも、漢字もひらがなも綺麗に読める。
シフトJISだけは、アップロードする時に文字化けが激しい。7ビット系の漢字が必
要なようだ。
高田正純氏が、GVMで度々、報告されているように確かに、PC−VANのAPは全
世界に確実に増えている。しかも、簡単のようだ。私は、残念ながら失敗したが、これ
で自信がついた。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.599】著者 I.P 1994/09/19 09:00:16 1517 byte
《コメント先 No.598 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』アウトレットショップ>I.P
その7.
(9月13日)
バスに2時間半揺られて、ラスベガスからフリーウェイ15号でロスへの途中にある
バースローへ行った。ブランド品が破格の値段で売られている店が沢山集合してアウ
トレットモールを形成している。その見学が目的だ。我々のバスは、ラスベガスから
だが、ロスからも客が来ていた。アウトレットストアというのは、百貨店ブランドが
多いので、都会の近くの立地には出店しない。都会から離れ、観光地(例えば、ラス
ベガス)のように人が遊びに行く道中に立地し、往復の合間の客を主たる対象として
いる。如何にブランド品といえども、売れ残りや、ちょっとした汚れで不良品になる
場合も多々ある。そういう商品の捌け場としてのアウトレットモールは重要な意味を
持っている。
私も、ほとんど全ての店に入ってみた。確かに安い。日本の値段の半額から3分の1
だ。見たところ不良品は少ない。おそらく数量発注の見込み違いからくる投げ売りだ
と思う。アメリカのメーカーというのは、自国に工場を持ってない場合が多い。ほと
んどが仕様書発注で東南アジヤの国々で制作させている。いわば多国籍商品が多い。
だから産業の空洞化になる。ドルが強かった時代の置き土産だと考える。今は、円の
力が強くなったので、日本のメーカーもどんどん海外進出をしているようだ。いずれ
日本も同じ様な産業構造になるかも知れない。
今日は、そのアウトレットモールの見学だけで1日の大半を費やしてしまった。
インスピ
PS.T.Kさんから、ニフティへの接続アドバイスや、AP紹介のメールを頂戴し
た。返信をスプリントネットから、送信したが、途中で失敗した模様
【TRAVEL/MAIN No.600】著者 I.P 1994/09/19 09:01:00 1618 byte
《コメント先 No.599 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』ミラージュホテル>I.P
その8.
(9月13日)
ラスベガスで最高級グレードのホテル、「ミラージュ」のマジックショーを楽しんで
来た。ホワイトタイガー、象、チータ等の動物を使ったマジックや、空中に浮かぶ人
間、また、人間の輪切りといったマジックが次々と連続して、満席の観客を飽きさせ
ない。舞台演出と照明は、ホログラムまで使用した本格的なもので、バックグラウン
ドの音楽と相まって、すっかり魅了されてしまった。時間の経つのを忘れてしまう。
ラスベガスのショーといえば、ディナーショーが当然だと思っていたが、最近では、
むしろ、2ドリンク制が主流になっている。この「ミラージュ」では、ディナー付き
は、最初からなくて、ショーだけを楽しんでもらうという姿勢だ。このマジックショ
ーは、ラスベガスで1番の人気で、私も日本から予約を入れ、やっとの思いでチケッ
トを入手した。
色彩や演出のプロフェッショナルは、全てラスベガスに集まっているような気がして
くる。見事な構成で、1時間半のショーを盛り上げていた。
ショーが終了し、玄関を出ると前庭に、小高い山から滝が流れているのを発見した。
見ていると、突然、大音響を発して、山の頂上から火を吹きだした。火山の爆発だ。
流れ落ちる滝に火が走り下の池までも炎が伸びる。ガソリンに引火して滝に流してい
るのだろう。キラウエア火山を模しているのだ。これは名物になっていて連日、15
分毎に演出しているそうだ。
ラスベガスで、勉強になるのは、エンターティメント精神が徹底していることだろと
思う。すなわち、「ペイヤー イズ ボス」ということだ。チップの国、アメリカの
典型的な姿を、このラスベガスでは、強烈に認識できる。
明日は、ピラミットの「ルクソール ホテル」へ移動する。荷造りが大変だ。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.601】著者 I.P 1994/09/19 09:02:45 2988 byte
《コメント先 No.600 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』ホテル移動の前に>I.P
その9.
(9月14日)
3泊した、MGA GRAND ホテルから、外観はミラミッドのルクソール・ホテル
へ移動する。面倒だが気分が変わっていいものだ。目と鼻の距離にあっても、チェック
アウト、チェックインというのは時間がかかる。その間を利用してバスで、近辺のSC
や、アウトレットストアー、会員制のディスカウントショップを見学した。
まず、シーザーズパレスSCという、中心街にある、ヨーロッパ調のホテルと連結して
いるSCに入った。カジノの入口から続いているので、ルーレット等の間を通り抜けて
モールへ行く。クローズドモールで天井は白一色で丸いドームのようになっている。天
井高はかなりある。白一色の天井に照明で、空を映し出している。雲が流れ、夜明けを
迎え、夕暮れになる。時間によって刻々と変化する。天井にも工夫を懲らしている。そ
の通路の両端に店舗が続く。
圧巻は、モールの奥にある噴水だ。中央の高座に石像が座り円形の池の中には、男性像
が2体と女性の像が1体、それぞれポーズを決めて、静かに立っていた。何の変哲もな
い噴水だ。そこだけ広場になっていて、天井はやはり円形ドームになっている。なんだ
つまらないと思っていると、突然、雷鳴が轟き、空に稲妻が走った。同時に、噴水が勢
いよく吹き上げる。と、静像だと思っていた、石像がパチリと目を覚まし、動き始めた
のには驚いた。表情豊かに動作と音声が連動している。回りの石像も首座の石像の命令
でハーブを奏でたり、色々な動作をする。プログラムで動いているのは理解できるが、
まるで本当に生きているかのような動作だ。それが証拠に、パーフォーマンスが終了し
た時、足を止めていた客のあいだから拍手が巻き起こった。こういう費用は入店の業者
が、販促費として負担する。高級品店ばかりで、グレードの極めて高いSCだから可能
だろう。
次に行ったのは、海賊船がホテルの前庭に浮かび、外装から凝っているトレジュラーア
イランドホテルに隣接する、ファッションショーモールだ。ニーマンマーカス、サック
ス、ブルックス、ロビンソンメイ、ディラードの5つの百貨店を核店舗として約130
の専門店がモールを構成する、高級SCだ。歩きに歩いた。昼食は、SC内のフードコ
ートで、サンドウィッチとコーラ。日本人は、もちろんスモールサイズ。5ドル以内で
済む。昼飯は、こんな調子である。
次は、低価格指向のSCへ行った。まずは、クローズドモール型のアウトレットだ。店
内は空調が利いていて快適だ。ここには核店舗というものはなく、各種ブランド物を格
安で売っているが、種類は少ない。掘り出し物を発見したら買うという客が多い。
もう1ケ所、会員制のディスカウントストアーというのに入った。バスの運転手が会費
を払っている会員だったので、紹介で入店を許可されたのだ。種類を限定して大量発注
による低価格を成功させている。会員からの年会費だけが利益で、月次の経費が出るだ
けの稼ぎがあれば、それでいいというスタイルだ。
このラスベガスも、いつの間にか、百万人都市になっているそうだ。賭博の街にも、確
実に生活の拠点を構える市民が増えている。それに伴って、いろんな階層の人達の便宜
を図る為、様々な形態の店ができている。一環して流れているのは、「ペイヤー イズ
ボス」「大事なのは貴方です」というポスターが店の主張としてパンフに記している店
もあった。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.602】著者 I.P 1994/09/19 09:03:34 1486 byte
《コメント先 No.601 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』ルクソールホテル>I.P
その10.
(9月14日)
MGM GRANDに続いて、館内迷子になりそうな、ピラミッド型のルクソールホテ
ルにチェックインした。内部は、中央が空洞になっていて、部屋はピラミッドのぐるり
にある。エレベーターは斜めに上下する。ガジノフロアーの回りをナイル川が流れ、船
で1周すると900Mもあるそうだ。客がおもしろがってチケットを買っていた。各船
案内人がついて、ディズニーのアドベンチャーワールドにも似ている。
このルクソールホテルも、どうやらファミリーを対象としているらしい。賭博が健全な
娯楽だと認識されるようになって、俄然、家族連れが多くなってきたようだ。館内が広
過ぎて、夕食レストランを探すのに行ったり来たりを繰り返した。ニューヨークステー
キにビールでチップを入れて25ドル。A1というソースがアメリカではポピュラーだ
そうだ。テーブルには出ていないが、A1(エーワンソース)と言えば、どこのレスト
ランでも持ってきてくれる。これでステーキも味が引き締まる。
夕食後、一人で部屋へ戻ろうとして、やはり迷子になってしまった。広すぎるホテルと
いうのも考えものだ。このホテルのエレベーターは斜めに上下する。世界中で斜行する
エレベーターは、ピラミッド型の、このルクソールホテルだけだろう。
電話回線をオープンするかどうか悩んだが、後、2泊で帰国する。通信で文字化けする
のが分かっているので、帰国してからMSGをアツプすることにして、外線への接続を
断念する。もし、T.Kさんや、少年君からメールが着信していたら、申し訳ないけど
帰国してから読むことになる。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.603】著者 I.P 1994/09/19 09:04:32 3034 byte
《コメント先 No.602 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』オプショナルツァー>I.P
その11.
(9月15日)
今日は、ラスベガス滞在最終日だ。明日は帰国する。
最終日だけは、自由行動となっていた。各人がそれぞれ好きな休暇を楽しむことにして
いる。あるグループはゴルフ、また、ショッピング、プールで1日のんびり過ごすとい
うのやら、ギャンブル一筋(?)といった方もいたかも知れない。
私は、日本で別に何の予定も立てていなかった。グランドキャニオンを申し込まれてい
たグループがあった。私同様に、何の予定もない方が、グランドキャニオンへ行こうと
いうので、こちらで急遽、ツアーの手配をした。
私と同室の和歌山の男が、ゴルフに朝早くから出かけてしまったので、寝過ごして朝食
の時間がなくなってしまった。いや、正確に表現すれば、時間はあった。が、ホテルが
迷路のようになっていて、レストランを探し回っていると集合時間がきてしまった。
バスで、空港へ行く。セスナに分乗して、グランドキャニオンへ向かうことになってい
たが、最後の組(私を含めて3名)のセスナ機がエンジントラブルで、飛ばない
どうするか、態度を決めなければならない。キャンセルして、隣のボーダーシティにあ
る飛行場からに変更してもらった。現地に降りない遊覧飛行だから差額を返金してもら
う。ピックアップの小型バスに30分揺られてボーダー空港に着く。道中、ラスベガス
の郊外に次々と建設されている新興住宅地帯を見れた。フーバーダムのおかげで水の心
配は無用だとドライバーが自慢する。また、ボーターシティはギャンブル禁制の都市で
住み易いとも説明していた。
セスナに乗った。パイロットは、ジェフというなかなかハンサムで気さくな男だ。黄色
の機体で、軽々と舞い上がるハズだった。ところが、チュークを引いても、プロペラは
ブルンと回るが、すぐストップする。何回もトライするが同じだ。大丈夫かいなという
心配顔は後部座席の二人。私はパイロットの横の席だ。明るかったジェフの顔に焦りが
生じる。空港係員に機体の変更を申し入れ、白の機体に乗り換える。危ないところだっ
た今度は無事、離陸した。空中から見て、個人住宅の庭に、それぞれプールを備
えられているのが解った。聞けば、300坪の土地に5LDK、庭にフールが付いての
値段が、1000万円から1300万円だという羨ましいような生活だ。ギャンブルの
おかげで、税金が安く住み安いので、人口が膨張したという。流通業界がその市場を見
逃すハズがない。従って、アメリカ中のあらゆる形態の商店が1ケ所だけで見学できる
。今回、こちらへ見学に来た目的も、まさに、そこにある。
離陸してすぐに、ロッキーの雪解け水を満々とたたえるフーバーの人造湖が見える。不
況打開のニューデール政策によって完成した巨大ダムだ。バスの運転手がフーバー大統
領の自慢話をしていたので、日本人は教科書で勉強したと応えておいた。ジェフは日本
語の案内テープをセットして、操縦に専念している。もっとも、イヤーフォンでなけれ
ば、エンジンの音がうるさくて会話などできない。後部座席の2名は、日本語のテープ
に喜んでいたが、その内、居眠りを始めた。疲れていたのだろう。
約2時間超の飛行が終わって空港に戻ったが、ピックアップバスは、まだ到着しない。
しばらく、パイロットのジェフと歓談する。8ミリを撮っていた男が、先ほどの飛行の
模様を再現すれば驚いた顔で画面に見入っている。これはメイドインジャパンだと自慢
していた。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.604】著者 I.P 1994/09/19 09:05:28 1968 byte
《コメント先 No.603 このメッセージに対するコメントが 1件あります》
『題名』フェアウェルパーティ>I.P
その12.(最終)
(9月15日)
とんだパプニングがあったが、皆、それぞれ最後の1日を楽しんだようだ。最後の夜は
全員で中華料理店へ行った。一向は全員で30名。その内、私の関係者が15名だ。
女性も3名いる。無事、日本に帰るまでは私の責任も重い。のんびりとマイペースで行
動しているようでも、内心、気が張っている。
添乗員は旅行社の社長が自ら務めてくれた。若い頃は、添乗に次ぐ添乗で、ベテランだ
が、最近では社員に任せて、滅多に外地には行かないと言っていた。それが今回は30
名もの団体になったから出動されたようだ。
夕食のテーブルで、やっと私とも落ち着いて話ができたようだ。当然のことながら、こ
のパソコン通信が私の話題に入る。今回の視察ツァーにパソコン持参したのは、私だけ
で、その旅行社の社長もいままで、携帯パソコンを見たことがないと言う。
デモをしてあげるから、部屋の電話1通話分(50セント)を負担しますかと訊ねると
是非にと言われる。内心、しめたと思ったのは私の方だ。私の部屋の電話は外線をオー
プンにしていない。彼の部屋にパソコンを抱えて行き、スプリント経由のPC−VAN
に入った。T.Kさんからメールが到着していた。これでROMはしているとメールし
た約束が果たせた。
で、説明するにつれ、これは仕事に使えると目が輝いてきた。それはそうだろう、今ま
で、会社からのFAXは、別の部屋に誤配されたり高額の国際電話で様々な打ち合わせ
をしていたのだ。1分間70円は魅力だろう。しかも、FAXのようにベルボーイの手
を煩わすことなくダイレクトにメールが到着する。
しかも、正確なものだ。確実に役に立つ。帰国してから勉強したいと本心から言ってい
た。私でよければ、いつでも無料講師を引き受けると言っておいた。通信で遊んできた
が、実社会で、仕事にと熱望されたのは、初めての経験だ。
明日は、帰国するので朝が早い。そろそろ荷物を詰めなければ
今回は、初めて海外からのリアルタイム通信に失敗したが、これまでに作成したファイ
ルは、全て、リアルタイムだ。これを、「ゆかいな旅人」にアップできれば、土産話と
なるだろう。
ご精読、ありがとう。
完 インスピ
【TRAVEL/MAIN No.605】著者 I.P 1994/09/19 09:06:11 1950 byte
《コメント先 No.604 このメッセージに対するコメントが 2件あります》
『題名』書き忘れたことなど>I.P
その13(帰国してからの追加事項)
現地では、団体の集合時間や食事時間の合間を縫って、ポツポツとMSGを作成してい
たので、これは情報として書こうと思っていながら、書き忘れていることがあった。
その第1番目として、5D画像のことを伝えなければならない。3D画像は、前々から
話題となり、そのカメラの斡旋情報もネット上で書き、実際にオメメ先生が購入使用さ
れて、眼科の専門学会で話題の中心になったこともある。今度は、5D画像だ。少なく
とも私は、5Dなんて初めて知った。それも、ラスベガスのファッションショーモール
のステーショナリー(文具屋)の店頭にさりげなく並べられていた。団体の集合時間を
気にしながら、集合場所近くで発見した。時間がないので画像を選ぶ暇もなく、慌てて
3枚を購入した。もちろん、3Dのも販売していたが、買ったのは5Dだ。
T.Kさんからのメールにもあったが、国際回線のテストは、確かに日本に居ながらで
も可能だ。国際電話回線の料金を覚悟するなら、海外のPC−VANやニフティと接続
契約をしているネットのAPに接続し、逆に日本の自分宛のメールを送信する実験をし
てみればできる。実際、T.Kさんは、わざわざ、私の為にニフティで、そこまでのこ
ともしてくれたようだ。感謝している。煩わしたようだが、次回は彼も、パソコン持参
で海外へ行ってくれるかも知れない。「あさみの部屋」で、それこそ泥縄式に「PC−
VAN研Q」というシリーズを始めてたのは、今回の下調べを意味していた。KUMA
SANや他の皆さんも、海外に出かけられた折には、実験してもらいたいものだ。
成田から伊丹便に切り換えてくれたおかげで、羽田へ回らなくて済んだが、大雨の為に
新幹線がアウトだった。でも、新大阪からならJRでもすぐだ。快速で帰ってきた。
土曜日に、98バードディスク内に書き溜めていたMSGをネットにアップしようとし
たが、ホストがハングしていた。フロッピーが使用不可なので、98NSを会社に担い
で行かなければならない。重たい思いは、もうゴメンだ。全国ネットの自分宛メールに
しておけば、手ぶらで何処からでも、ネットに転送できる。
インスピ
【TRAVEL/MAIN No.606】著者 ADAM 1994/09/19 13:12:34 1434 byte
《コメント先 No.605》
『題名』お疲れさまでした ADAM
ラスベガスの旅お疲れさまでした、膨大な旅行記楽しく拝見しました。
PC−VANへのアクセスは、ずいぶんご苦労があったようですが・・・
WATASHI HA と云うメッセージも、むかしの海外局宛の電報を思い出しました、
へ家族から緊急の用件を電報で知らせるのに使用しており懐かしかった。
今の姫路の水不足を思うと、砂漠のラスベガスが百万都市になるというのは
やはり水があるから、人が生活できるのが感じられました。
グランドキャニオンへの遊覧飛行ね離陸前のトラブルで良かったですね、
危なく飛んでから数分でトラブルを起こしたら、新聞種になるところ・・・
旅行社の社長さん、パソコン通信にひどく興味を持たれた様子、これも始めは
「喰わず嫌い」があったのかも、(あれはオモチャだと思ったか、面倒なモノと)
思い込んで手を出さなかったが、見てみると「オーリャー、こらたまげた」とも
おもわれたでしょう。 確かに便利である、このメッセージを電話で話したら
2時間でも足りないし、発進側も受信側も受話器を握ってのかいわになるのに、
タバコを吸いながら、今日は、TRAVEL/MAIN 13 メッセージあるなと思いながら
ダウンロードしていた。 これも古いFAXだと、「用紙があるかな?」なんて
心配しながらの受信になる。 旅行社の社長は今頃「パソコン買ってこい!!」と
勉強されていることでしょう。
I.Pさんのラスベガス旅行記のおかげで「ゆかいな旅人」のコーナーも600
MSGをオーバーしました、ありがとうございました。
ADAM
【TRAVEL/MAIN No.607】著者 SAKASITA.HME 1994/09/19 20:48:36 732 byte
『題名』ラスベガスとはいいなぁ。
インスピさま
ラスベガスとはいいですねぇ。
火山がボカンと破裂するホテルは、ミラージュでしたっけ、
シーザスパレスは、エントランスにローマ風の像が立っており、何とも
言えない美しい光でライトアップしていましたね。
たった、2泊、それも仕事で資料とわけのわからん英語に脂汗を流して
いたラスベガス滞在を思い出しました。
今度、行ける機会があればこんかいの旅行記のようにユックリと光の
洪水のラスベガスの町を楽しみたいと思います。
しかし、子供二人を連れての海外旅行なんて私の生活からは、ありえそ
うもないことですが....
楽しい旅行記ありがとうございました。
SAKASITA
【TRAVEL/MAIN No.608】著者 OMEME 1994/09/19 23:45:03 540 byte
『題名』I.Pさんお帰りなさい。
I.Pさん,お帰りなさい,凄い執念ですね,海外からのアップを目指しての努
力には頭が下がります。
前回のアメリカからのアップはうまくアクセス出来たのにと思いますが,私も今
年奄美大島へのフェリ−でつながらなくて何回も繰り返すのは苦痛でした。
大勢の方を引率した上でのアップの努力本当に大変でしたでしょう。
もうほんの少しで,コンピュ−タ−での会話が世界を巡ってあまり抵抗なく出来
る時代が近ずいているのが良く分かります。
オメメ
【TRAVEL/MAIN No.609】著者 T.K 1994/09/20 00:09:07 1656 byte
『題名』 ラスベガス・・・・
ラスベガスを最後に訪れたのは・・・・
もう何年も昔のことだけれど
最近、ファミリー向けの施設に力を入れ始めているという話題は
CNNなどでも見ました。
この種のレジャー施設
アメリカの中の上あたりの所得層をターゲットにしているわけで
その意味では、日本のレジャー施設よりワングレード上ということが多い
特に建築確認申請などの許認可がややこしくない欧米では
ものが造り易いということもある。
どうゆう訳かあちらで造った後なら日本でも許可になるのだが?!
ラスベガス ホンネで生きる町って感じで・・・
私は、香港などと同じに大好きだ。
ギャンブルには興味はないが・・・
アメリカの家 土地に価値や 古さに価値の出るものは少ない
ベッドルームの数で値段がきまる
中クラス以上の家には、だいたい庭にプールがあるのが普通である。
ホームパーティーが多いこともある。
施設も日系企業などがユニットで輸出しているので安価な費用で出来る
家の大きさも敷地の大きさも日本のような税制上の見えない制限がないので・・・?!
とても自由な感じがする。
日本の旅行者が好んで行く大都会は、アメリカでは極めて珍しい地域である。
マスコミもその底辺でうごめく問題を取り上げたものが多い
確かに、最近のアメリカには良い話が少なくなった。
日本の留学生が撃たれたり・・・
でも、ある意味ではその数がひと昔前とは較べられない程に増えているのも事実である
周りを見れば分かるが親戚や知り合いで何人ぐらい留学しているものがいるか・・・
両手で数えられないほどの数というのが普通であろう
仕事で行っているものの数を入れるともっと増える筈である。
おそらくこれからは、もっと増えると思う。
ラスベガス 家族で訪れてみたいものである。
T.K