事務局きまぐれ日誌(第26号)


JSC月報26号

事務局きまぐれ日誌

<某月某日>
地元ネットの仲間が「オーロラ鑑賞の旅」から帰国して、その帰朝報告会開催をネッ
トで呼びかけたところ、姫路獨協大学学長の滑川教授、姫路工業大学の熊谷助教授を
はじめ、15〜17名が集まった。参加者からアラスカの軽飛行機の座席下に常備さ
れている救急セットの中身について教えてもらった。普通の常識では、携帯食料や無
線機、医療品と考えるのだが、北限の国では全然違う。けん銃、釣り道具、ラジュー
ス(火起こし道具)のサバイバル3点セットとなる。厳しい現実を垣間見ることので
きる話だった。ネットに参加するまでは、互いに見ず知らずの方々だったが、長年の
交流で海外にまで一緒に行くようになった。しかも今回は僻地。ネットMSGだけで
は物足りないので、居酒屋に集合したというわけだ。

<某月某日>
ネット仲間から耳寄りの情報を入手した。富士通のペンティアムマシンが破格の値段
で出荷されるという。一般には販売しないが、ソフト会社の開発用やローカルLAN
の端末として供給するそうだ。ソフト会社の社長でもある、その仲間から特別に数台
なら、この価格で分けてあげてもいいという話に乗った。そんな値段で95が搭載で
き、マイツールが走るなら文句ない。そのかわり、ディスプレイやプリンターなどの
付属品は、別会社の製品を寄せ集めたコンポーネント仕立てだという。互換性さえ保
持できれば、なんでもいい。早速、前々から相談を受けていた散髪屋さんと、取引金
融機関の次長さんにだけ世話してあげた。あまり大勢になると、私一人では手が回ら
ない。特に、今度のマシンは私の妻という手強い相手も加わるので、教えるにも覚悟
がいる。

<某月某日>
カシオのQV−10というデジタルカメラは、超人気商品だ。PC−VANの高田正
純氏が、それを駆使して世界中からネット情報を発信されているのは、随分前から知
っていた。そろそろ私も入手したいと思っていた矢先に、加藤君に先を越されてしま
った。店や商品が、撮ったその場で記録できる。現像も焼き付けも必要ない。このデ
ジタルデータは、いろいろな用途に利用できる。テストに私を撮影してもらって、映
像を私のパソコンに収録して帰社した。いま、その画像は、95の壁紙になっている。
また、カラーコピーにもなった。さらには、TVのビデオ端子に接続し、大画面でも
見られる。もちろん、インターネットのホームページを作成する際にも強力な武器と
なるだろう。私の画像では仕事にならないが誰でも、新しい機材に慣れるまでには、
練習が必要だ。マウスの操作方法もゲーム等で覚えるのが一番の近道だと思う。

<某月某日>
富士通のマシンが入荷した。3台を、たった半日でインストールし納品した。セット
アップして、簡単に説明するだけで、1ケ所で1時間はかかる。しかも、点在する住
所まで運ぶのだから、この日はハードスケジュールだった。どちらも、ゲームを一種
類だけ説明して帰った。翌日、散髪屋の息子(小学5年生)が、花の絵を描いてデー
タをセーブしていたのには驚かされた。私には絵心というものがない。従って、ペイ
ント関係は触った経験がない。印刷の仕方を教えてもらいたいと言う。逃げるわけに
はいかない。はじめて画像プリントに取り組んだ。説明は、すべて画面のHELPに
頼った。95というのは親切にできていて、大概のことは、本を読むより画面のHE
LPだけでできる。それでも、プリントアウトに成功した時は、内心、ほっとしたも
のだ。これから、さらに難度の高い質問が飛び出してくるだろう。私もウカウカして
おれなくなってしまつた。エディタ(ワープロソフト)の手ほどきをしておいたら、
その僕は、ゲームより文章を作成するほうが面白いと言っているそうだ。やはり、創
作の自由さを悟ってしまった。ゲームと異なり、文章は自分の思った通り表現できる。
これからの世は、こういう若者の天下となることだろう。

<某月某日>
妻が、私の留守中に、誤って、新しいパソコンのスイッチに触れてしまった。自動で
WINDOWS95が立ち上がり、画面の中央に私の姿が映っているのを見て興味を
覚えたらしい。事務員さんを連れてきて見せたそうだ。昨夜、例の加藤君に撮っても
らった画像を細工しておいたのだ。それと、地元ネットに書き込んだMSGのプリン
トアウトを、さりげなく置いていた。初心者の参考になるように私が作成したものだ。
それを教材に、ワープロの練習を始めた。で、第1号の作品が月報寄稿会員に対する
お礼状だった。ファイルの保存方法とプリンター操作方法は当然のことながら覚える
必要がある。教えないで教えるという西 順一郎先生の手法を真似てみた。自信がつ
くというのは、何度も失敗を重ねた上で、成功した時だと思う。