JSC月報29号
事務局きまぐれ日誌
<某月某日>
「故成瀬義一先生を偲ぶ四九日の会」が、平成8年5月28日、都ホテル東京(醍
醐の間)に約250名を集めて挙行された。顔ぶれを見ると、ジャスコ、ユニー、
平和堂、寿屋、鈴丹、ヤオハン等々の上場企業のトップをはじめとして、成瀬先生
の指導を受けられた方々がずらーと揃った。こうしてみると改めて、先生の偉大さ
が偲ばれる。代表で十数名の方々が、それぞれの回顧話を披露され、会場には録音
機が回り、先生の思い出話が収録されていた。我々JSCからも多数の出席者があ
った。前日は、総会終了後、故成瀬義一先生が以前、得意気に紹介されていた、竹
芝桟橋のシェラスコ料理の店「パンタナール」で先生を偲びつつ舌鼓を打った。
<某月某日>
JSC総会は5月27日に無事終了したが、中小企業団中央会に提出する書類の作
成や会員に対する案内状等の作成にまる1日、キーボードを叩いていた。気がつく
と、午後3時を回っていた。さすがに空腹を覚え昼食に出たが、戻ってからもタイ
プは続く。夕刻になって、やっと郵送できる体制が整った。パソコン通信の駄文な
ら、気軽に作成してしまうが、こういう書式に則った書類は骨が折れるものだ。コ
ピーして改めて点検すると誤字、脱字、誤変換部分が数ケ所散見された。よほど注
意深く読まなければわからない。もう面倒くさくなって、そのまま提出した。この
月報にだって、些細な誤植は多々ある。校正漏れというやつだ。市販されている書
籍にもよくある。完璧を求めていると疲れるだけだ。それにしても、当分の間はキ
ーボードを触る気がしない。
<某月某日>
ライオンズクラブ国際協会335D地区キャビネット副幹事という役職も、6月末
で任期が終了する。最後になって、その役員会がスパークルクラブの仙台セミナー
の日程と重なってしまった。石川浩二君(浅草、石川靴店の長男)が大会委員長な
ので、なんとか参加したい思っていたが、体は一つしかない。残念だが欠席の返事
をニフティサーブのFAXサービスを利用して発信した。姫路から仙台まででも数
十円でFAXできる。泉田先生は、優先順位を付けて自分のスケジュールを調整す
るのが高度情報化時代の処世術だと書かれていた。当然だが、世の中には、自分で
はどうにもならない場合もある・・・・・・スパークルクラブには、JSCメンバーも多
数入会している。商業界の倉本初夫先生が各地の商業者二世を毎年十数名ほど集め
て1年間の後継者育成研修を行う。もう30周年だという。私自身は第4期生。ず
いぶん歳を重ねてしまったものだ。10周年の時に「スパークルの仲間達」という
記念文集が出版された。読み返してみて、久しぶりに20年前の自分に出会った。
スパークル卒業当時のことを書いている。即ち、私の原点とも言える内容だ。JS
C会員の中にも所持されている方がいるかもしれない。
<某月某日>
メンター(たがめ=水生昆虫)を求めて、タイまで出かけた方がいる。「食は広州
にあり」という邸永漢氏が昔、著わした書物に、氏の奥様が、幼少の頃から、この
源五郎とかいう水生生物をポリポリ食べて育った。そんなものを食べていてはキス
をしないと宣言したから、しばらくは慎んでいたが、ある時、奥様の姉上が広州か
ら一包みのメンターを香港に持参した。すると彼女は本性を現し、キスよりメンタ
ーだとばかりに、脚と羽をむしり腸を出したあとを口にほうりこみ、ポリポリ・・・
という記述があったそうだ。あの食通として名を馳せた邸永漢氏にして「むなくそ
が悪い」とまで言わしめた源五郎を一度、口にしたいとの欲求が、高じてのタイ旅
行だった。その旅行記が赤穂ネット(パソコン通信)に連載されていた。その文中
に、私が関係するライオンズクラブの活動の一部分があった。千種川の清流保持の
一つとして、毎年、小・中学生に手伝ってもらい水生生物を採取してどのような種
類の生物が棲息しているかを調査した報告書がある。もう23年間も続いている。
この旅行記の著者も、クラブ事務局を訪ね、その調査結果を参照されていた。思わ
ぬところに、ライオンズクラブの活動の一部が役に立っていた。早速、ガバナーに
顛末をFAXしておいたところ、正式のキャビネット会議で、そのことを報告され
ていた。
<某月某日>
中小企業中央会から、FAXが届いていた。書類に押印個所が抜けていた。なかな
か一回でパスするのは難しい。全国には、数えきれないほど組合がある。一々、チ
ェックしているのかと疑問に思っていたが、ちゃんと目を通しているようだ。それ
でも誤植の部分は発見されなかったようで一安心。
<某月某日>
隣保の葬式があった。書店の息子で、42才の厄年だ。酒豪で連日一升酒。これで
は肝臓もダメになる。その告別式の場で聞いた話だが・・・・・・あるSC(ショッピン
グセンター)の専門店会の会長が公私混同が激しいというので問題になり、総会で
免職になったそうだ。なんでも、売り出しの景品を購入するのに社員連れでハワイ
まで行き、その費用を組合に付け回していたという。呆れてものも言えない。私も
別のSCの会長をしているが、そのような例は聞いたことがない。長になるものは
けじめが大切だ。当事務所にも電話機が数台設置されているが、組合関係の用件の
場合だけ、組合の電話を使用している。この原稿をFAXする時は、私のニフティ
IDを使用するので、それは個人負担になる。
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