事務局きまぐれ日誌(第30号)



JSC月報30号


事務局きまぐれ日誌

<某月某日>
現代は、情報が氾濫している。連日、マスコミが送り出す情報量は膨大で、とても個人
だけでは追いきれない。まして、その中から、自分に必要なものだけを選別するという
のは至難の技だ。今日、いつもの通信ネットを覗いてみるとネット代表の「OMEME
」さんが、朝日新聞の「オーク」という隔週に付録としてついてくる地域情報誌に取り
上げられているというMSGを発見した。早速、その付録を探してきて読んだ。このよ
うに、第二次情報でも、第一次情報にスポットを当ててくれるメディアがあれば、見逃
している情報も拾うことができる。先日も、「フットウェア・プレス」の6月号に、J
SC会員店、「ワシントン」さんと「篠原履物店」さんが特集されていた。これも、第
二次情報となるだろう。

<某月某日>
お客さまからの電話は貴重なものだ。例え、それが苦情の電話であっても・・・・・・否、苦
情の電話ほど、情報が満載されているから、有難いと思う。先日も、こういう電話があ
った。帰宅して箱を開けてみれば、色が異なっていた。おまけにサイズまで違うという
苦情だった。閉店後のことなので、担当者は誰もいない。先方の電話番号と名前を確認
して明日、連絡する旨伝えて、恐縮して電話を切った。これだけのことで、包装の際の
商品確認に手抜かりがあったと判明する。多忙時なら起こり勝ちな事柄だが、お客さま
にすれば、迷惑な話だ。どこの店でも、いろんなミスはあると思うがお客さま第一に考
えない店は、結果においてダメになる。日々の積み重ねが店の信用となる。

<某月某日>
上代(メーカー希望小売り価格)で販売して、あの店は安く売ると評判になり、県外の
お客様からも問い合わせがあるというスポーツシューズブランドの異常人気が続いてい
る。聞くところによると、定価の倍近くの値段を付けても買い注文が殺到する品物もあ
るらしい。それほど渇望しているのかと疑問に思っていたところ、とうとう私の携帯電
話にまで、SCの支店で注文してもう1ケ月以上も待っているが、まだ入荷しないのか
というお叱りの電話があった。私の友人に番号を聞いてかけてこられたものだ。嬉しい
ような事態だが、このブームがいつまで続くのだろう・・・・・・

<某月某日>
和歌山の加藤君が「得平先生の靴店研修会案内」の原稿をニフティの電子メールで送信
してくれた。JSC会員からでは、たぶん、実用第1号だろう。デジタル文書で届くと
助かると思っていたが、本当に楽だ。ダウンロード(受信)した文書をエディター(ワ
ープロソフト)に読み込み、簡単に修正するだけでプリントアウトできる。これまでは
、届いたFAX用紙を見ながらタイプするという面倒な作業をしていた。もう数年前に
なるが、私がニフティに書き込んだコラムが市販の商業誌に掲載されたことがある。そ
の時も、出版社との連絡は全て、電子メールだった。一度も紙にプリントアウトしない
まま本が完成し、贈呈本を受け取って、はじめて活字になった我が文章を確認したもの
だ。そんなことは、ごくあたりまえの世の中になっているが、この度の加藤君からの電
子メールで、改めて、JSCにも、高度情報化の波を感じることができた。某月報編集
長も、そろそろ重い腰を上げてくれるかもしれないと期待している。そういえば、この
月報だって、私自身は、パソコンで原稿ファイルを作成するだけだ。紙上の活字で読む
のはFAXで届く校正稿が最初だ。

<某月某日>
店から徒歩で5分位のところに、私が20年来、昼食に通っている喫茶店がある。63
歳になる独り者のオバちゃんが、たった一人で切り盛りしている店だ。従ってほとんど
常連だけで成り立っている。店の売り上げも日に数千円といったような店だが、一人で
経営しているから、それでも、なんとかやっている。でも、将来のことを考えると不安
だ。先日も大東京の片隅で、栄養失調で餓死した母子のニュースが報じられていた。生
活保護も断り、41歳の病弱な息子を抱え、アパート代にも足りない年金だけで、過去
の蓄えを細々と食いつないで生活していたが、とうとう底を尽き、残金は28円だった
という。日記(仮称・餓死日記)が週間文春誌上にも掲載されていたから、読まれた方
もあると思う。他人(ひと)事ながら、私も、こういう人達の老後はどうなるのかと常
に思っていた。そんな折、私の友人が、社会福祉法人を設立するので手伝ってくれとや
ってきた。「老人ケアハウス」を建設したいとの申し出だった。定款の最初に、「低額
な料金で・・・・・・」と記してある。聞いてみると年金以外、所得の全くない方でも、3食
付で快適なマンションライフが満喫できるという。通常は、650万円程度の頭金で月
々11〜12万円程度の費用で入所してもらうという。もっとも、所得制限はないので
、60歳以上なら、どのような方でもO.Kという。中には、別荘代わりに確保すると
いう裕福な方もあるだろう。そこから通勤したり、旅行することも自由だという。第1
期工事で100名収容可能な施設を造る。ほとんど一人部屋(2DK)だが、二人部屋
も17室用意するそうだ。これからの老齢化社会に向けて、厚生省も、こういう施設を
全国に展開しているらしい。趣旨に賛同し、私も評議員を引き受けた。念頭に喫茶店の
オバちゃんのことがあった。履歴書が必用とのことで、現在の公職を思いつくまま、パ
ソコンに入力して驚いた。15以上の肩書が並んでいる。面白いところでは寺の檀家総
代やパソコン通信「赤穂ネット」のボードマスターというのもある。赤穂市長から正式
の委嘱状も頂戴しているから公職に入れてもいいだろう。
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