JSC月報32号
事務局きまぐれ日誌
<某月某日>
先月号に2回分の原稿が掲載されてしまった。FAXから吐き出されてくる校正稿
を見て、しまったと思ったが遅い。9月は、ヨーロッパ靴の見本市視察にJSCメ
ンバーとともに参加するので、次月号の原稿を早めに送稿したのが失敗だった。仕
方なく、次月の執筆に取りかかる。旅行には、携帯パソコンも持参する予定なので
現地のホテルで旅行メモ程度のものは記録できるだろう。いざとなれば、それを次
月号に間に合わせるつもりだ。
<某月某日>
出社してみると、当社ビルだけが全館停電だった。家内から私の携帯電話に緊急連
絡が入ったのは、私が会社に着くと同時だった。セコムの係員が来ていて、暗い店
内をウロウロしていた。最近、配電盤を取り替えたばかりなので、それが原因かと
思った。弟が電気工事会社に連絡をとり、調べてもらったところ、屋上の高圧受電
室内の屋内へ配電する個所に、体長1メートルくらいの蛇(青大将)が巻きついて
いて、ショートを起こしたという。これが、高圧受電の個所であったなら、この地
域全体が停電になるところだった。ハトの巣を狙って、ダクト伝いに侵入してきた
らしい。開店までに復旧してくれて助かった。蛇は逃げたそうだ。対応策を考えな
ければ・・・・・・
<某月某日>
商店街の正副部長会があった。諸々の議題の中に、「パソコン購入の件について」
というのがあった。2年前に80万円前後で購入したDOS/Vマシンが壊れ、修
理代が8万円も必要とのこと。この際、新品を導入してはということだ。2年前と
いえば、パソコンの業界では、5〜6世代前のものだ。今では、そのマシンより数
倍、否、それ以上の高性能のものが、20〜30万円程度で簡単に入手可能だ。と
ころが、僅か2年しか使用していないのにもったいないものだという異論もあった。
若手の部長は、パソコンの知識も豊富で、導入賛成なのだが、説明に難儀していた。
そこで、私が口を出した。ウィンドウズ95以前と以後では、パソコンの姿形(す
がたかたち)は同じでも、全く別物であるという認識を持っていただきたい。とい
う極論から始めて、最後は、私も部長も同じ商店街の理事であるから、組合に不利
になるようなことを進言するハズがない。と言い切ってしまった。これで決着した。
<某月某日>
どこでどう調べたのかわからないが、本部の電話にも一般の方からスニーカーに関
する問い合わせが度々ある。たぶん、学生さんだと思うが、N社の製品で限定版に
ついての相談が多い。県外からの電話の場合は、品揃えできているかどうかは保証
の限りではないと断った上でその方の最寄りのJSC加盟店を紹介している。お客
様の声を生で聞くのは勉強になる。やはり、定価の倍以上の価格で販売している店
もあるそうだ。当チェーンの加盟店では、そういう不当な販売はしていないものと
信じている。
<某月某日>
先日、商業界近畿セミナーが京都産業会館で開催された。ジャスコイオングループ
総帥の岡田卓也氏の講義は、「大黒柱に車をつけろ」という岡田屋の家訓をそのま
ま演題としたものだった。立地は時代とともに変化する。その潮流を読んで、店を
移転せよというのだが、理屈は理解できても、いざとなればなかなか踏み切れるも
のではない。土地高騰のバブル時代が崩壊した現在、土地は、農地や工場跡地等、
買い手市場で、いくらでもあるというのが岡田会長の主張だ。大型SCを手がけて
全国各地に実績のある方の言葉だけに迫力がある。いま、地域一番のSCに入居し
ているからといって安心できる時代ではない。事実、西友ストアーでは、過去10
年間近くかけて培ってきたSCのすぐ近くにイトーヨーカ堂が、それよりパーキン
グ台数も多い大規模な店舗を出店し、市場を席巻してしまった例もあるという。ま
た、セミナーの最終講座は、芝寿司の梶谷会長が務められた。大型船と屋形舟の絵
を示されて、小型には小型の良さがあるという独特の話だった。知恵と創意工夫で
大型企業が真似できないような分野を切り開けば、商売のネタは無尽蔵にあるとい
う、誠に勇気が湧いてくるような話の数々で評判も良かったようだ。故成瀬義一先
生が常々提唱されていた「今こそ中小の出番だ」という言葉が頭をよぎる。このセ
ミナーには、和歌山の加藤君も参加していた。
<某月某日>
いよいよ、ヨーロッパに出発する日が近づいてきた。姫路からは、私と澤田会計事
務所の澤田先生が参加する。当日の集合場所をあれこれ考えるより、新幹線と関空
までの「はるか」の指定席キップを購入して相手に届けておけば、それで事が足り
る。相談なしで、そのような手配をしたところ、先生も喜んで下さった。先生はア
ジアに1回行かれただけで、本格的な海外旅行は今回が最初だそうだ。出発前の仕
事の段取りに追われて、なかなか身支度する時間がとれないと焦っておられた。私
もそろそろ旅の準備をしなければ・・・・・・
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