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「ガリンペイロ」
耳慣れない言葉だ。私が、この言葉に接したのは、PC−VANでだった。パソコン通信の大手ネットワークの中に「グローバル・ビレッジ」というSIG(スペシャル・インタレスト・グループ)があった。そのSIGOP(シグオペ=世話人)の、「高田正純氏」が書き込まれたMSG(メッセージ)で初めて知った。
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ポルトガル語で、金鉱発掘人のことを言うらしいが、ネットの社会では、過去に発表された膨大な量のMSG群から、これはと思うものを発掘してきて、再び、光を当てるという意味だそうだ。かなり古いMSGも、デジタル情報として蓄積されたものは、昔の写真のように、セピア色に色あせしていないし、取り出して、貼り付けても、真新しい情報のように見える。
昨日のMSGで、「準備室」の「食いしん坊ボード」の件に触れているので、私も、随分、久しぶりに読み直してみた。やはり、「東海林さだお」さんにも触れている。今日は、「茶を濁す」というわけではないが、2〜3個のMSGを「ガリンペイロ」して、ここに運んでみょう。掲載日時もそのままにするので、貨幣価値なんかは違和感があるかもしれないが、それは予め、了解しておいてもらいたい。
[東海林さだお流を真似して書いてみたもの]
------------------------------------------------------------------------------------ 【GOURMET/MAIN No.54】著者 I.P 1990/12/17 11:22:02 1267 byte 《このメッセージに対するコメントが
1件あります》 『題名』蜂蜜。。。。。>I.P
誰でも一度は、この蜂蜜というのを買われた経験があると思う。あれは、買ってきた当 初は、やたら嬉しくて、ホットケーキを焼いたりパンに塗ったりして喜んで食べたもの だ。ところが、いつの間にか台所の隅の方で、ひっそりと息をひそめている状態になっ ている。時々、視線の先にあれば、何故か知らないが安心したりもする。まだ、瓶の半 分以上も残っているなどと、ニンマリするが、それだけの事だ。
蜂蜜というのは単独では、どうしようもない奴だと思う。何かと結びつかないと立派な 仕事をしない。その点、栗きんとんはえらい。瓶を開けると、そのままスプーンで1個 2個と、つまんでみようかという気にさせる。特に年末の、この時期になると新年に備 えて用意しているので、ちょいと蓋をオープンしては叱られているのが旦那の平均値な のかも知れない。(エッ、そんな事するのはあんただけ。。ナルホド。。。。)
何故、蜂蜜についてのMSGを書いてみようかという気になったかというと、とある喫 茶店(いつも私が昼食に利用している)で、「ホットミルク」を注文したら、砂糖の替 りに蜂蜜を入れてくれた。で、飲んでみると、これが案外とイケル! すぐにMSGを アップしようかとも思ったが、もう一度検証してからと我慢した。昨夜、家で試してみ て、やはり美味かったので、とうとうエディターを起動させたという次第。<^_^>
インスピ
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[これなんかは、さらっと書いたものだ・・・]
-------------------------------------------------------------------------------- 【GOURMET/MAIN No.80】著者 I.P 1991/01/03 10:15:31 1544
byte 『題名』おせち料理 >I.P
食文化というのは、古今東西を問わず婚姻によって伝承されていくらしい。正月の「お せち料理」の品ぞろえで、改めてそう思う。昨年の7月亡くなった母が嫁いできた時か ら我家の朝食のメニューに一大革命が起きたそうだ。祖母は典型的な明治人間だったの で、当然、ごはんにミソ汁という日本の常識のような朝食だったのが、突然、トースト とコーヒーという現在の喫茶店のモーニングサービスのようなメニューに一変したとい う。父も驚いた事と思う。トーストにバターを塗って、コーヒーに漬けて食べるのが正 式だと、父の仕種を見て育った私は長年、そう思っていた。
おせち料理で、母が持ち越んできたのは、「ぶたの角煮」と、「牛肉の紅茶煮」だ。こ れらは評判が良かったので我家の「おせち」には欠くべからずのメニューになったよう だ。いずれも、沖縄風の料理のようである。私も、これには執着があるので母の生前中 から、調理方法を教えてもらうようにと、リクエストしてた。無事に伝承されていたよ うだ。母が作らなかった「おせち」の一品、「ごまめ」あるいは「たづくり」について も触れておきたい。小魚をフライパンで煎って、醤油、みりん、砂糖、その他の調味料 で作ったタレにからめて出来上がるものだが、実にビールに良く合う。これも、最初見 た時(結婚当初)は驚いた。ごまめという種類の魚がいるのかとも思ったが、いわしの 子だと分ったのは随分あとの事だった。
親から子、子から孫へと伝承されていく家庭料理の食文化は、これからも女性達の手で 少しづつ形を変えながら伝えられていくのだろう。そういえば、同じ釜の飯を食った弟 達の所帯でも、「おせち」のメニューに微妙な変化があったそうだ。
インスピ
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[この他、ホヤ、牡蠣、イカ等々の事柄や鯖についての面白いエピソードが沢山ある]
----------------------------------------------------------------------------- 【GOURMET/MAIN No.205】著者 I.P 1991/06/02 23:38:55 1046
byte 『題名』今、一番食べてみたいものは何?>I.P
こういう質問をされると、ためらわずに「うに」と答えてしまう。作家の椎名誠さんが スーパーエッセイの中で度々、好物は「うに」だと書いていて、講演先で大量に提供さ れ喜んだそうだ。いま、テレビの「おもしろサンデー」を見ていて、「ぶんちん」さん が「うに」の寿司を、ひょいとつまんだので急に思いだした。
椎名誠さんの「うに」に対する執着心は凄いものがある。あるパーティで乾杯が済めば 一番に「うに」の寿司をつまもうと待ちかまえていたが乾杯の前に隣の男が平気でパク ついてしまった場面の心理描写が面白かった。「あれ?」「あれれ?」「なんという奴 だ?」「コンチクショウ!」と思っている間に見事に無くなってしまったというもので あったと記憶する。
大皿に盛られた寿司を囲んで大勢で同時につまむという場合、やはり「うに」が一番に 光っているように思う。しかし、これを一番につまむというのは勇気のいる事だ。皆の 目が、それこそ光っているように思える。こんなのは苦手だ。
やはり、一人前づつ皿で出てきてほしい。あー、明日は「うに」を食おう。
インスピ
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[やっと、東海林さだおさんの件を書いたMSGを発見した]
-------------------------------------------------------------------------------- 【GOURMET/MAIN No.157】著者 I.P 1991/04/02 12:56:28 1396
byte 『題名』めばるの煮つけ>I.P
新鮮な魚は、煮ると身がはぜる。ミリン、砂糖、酒、醤油で煮つけてくれた今日の昼は 良かった。箸でつつくとポロっと崩れる。適当な味つけであった。春先は、めばるが美 味い。サイズは、いつも釣っているのより一回り小さい。フキと共に皿に乗って出てき た。頭が右を向いている。正しい盛りつけでは確か頭が左だったような気がするが、い つも昼食に行く喫茶店のオバちゃんは、そんなことに頓着しない。
めばるの煮つけと薄っぺらいトンカツという変な組合せで堂々と商売する。常連客は又 かと軽口を叩く。笑いながら食べる飯は消化が良い。人様を案内するには絶対にためら いを感じるような店だ。でも、客の中には、こんな人までが。。と、時々、はっとさせ られるような著名な方も来ておられる事がある。気さくなオバちゃんの人柄と味つけが 客を寄せつけているのだろう。
食べものに関する文章は「東海林さだお」さんが書いたものが抜群だと思う。漫画家が 正式の職業だけど、その考察と表現手法には、さすがプロという気がさせられる。まさ しく文章で漫画を見ているような面白さがある。頭が疲れた時には、もってこいの本だ 。色々と出版されているので比較的、簡単に手に入るだろう。最近、私が読んだのでは 、「なまずの丸かじり」とかいう本だった。
本のボードのSIGOPを「かすみ」さんが引き受けてくれるというので楽しみにして いる。感想文というのでなくても、どんな本が面白かったという情報が集まれば貴重な データベースにもなると思う。
インスピ
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少しだけ紹介するつもりが、結構な分量となってしまった。時間のある時は、コチラで、通しで読んでみても面白いと思う。ここに転載したのは、自分のMSGだけ。他のメンバーが書き込まれているほうが面白いかも知れないが、著作権とかの関係で、リンクの紹介に留めた。
今日、届いたメール



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[過去のMSGへの手掛かり」 (茶を濁す 2009/02/17)
幸い、最下行の「BACK」と「NEXT」のリンクは、付いたままだ。リンク切れのもあるが、月初、中旬、後半のファイルをピックアップしておけば、どうにかなる。
(人間業(にんげんわざ)ではない)このサイトに初めて訪問された方の為に・・・
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インスピモール内でも、テレビ・ラジオショッピングを網羅している。
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